8時12分スタート
やはり緊張している。
別に腹が痛いわけではない。
作戦は紛れる。
せこいかもしれないが、なんと言われようが三本滝までは紛れる。
ただクラスDは2組あるので、自分の組のトップは取ることはもちろん、もう一組のタイムに負けるわけにはいかない。のがこのレースの難しいところ。
と言うところでスタート
自分の良いところ?はどう見ても速そうに見えないところだ。
他の人たちと並んでいても、この人遅そうだなって見られてると思う。
スタート後もすぐには前に行かないように気を付ける。
が、初めの左コーナー抜けてからは3.4番手あたり。
このあたりだとローテに入らないといけないので、もっと下げておきたい。
そら使って途中からもう少し下げる。
が、みんな牽制してるのか?(お前が一番してるだろ!ってのは無しで)すごいペースが緩い。
こりゃまずいな、こんなペースじゃもう一組に負けちゃうな。と思いながらも、作戦の紛れると葛藤しながら進む。
2キロ行っても.3キロ行っても(と言ってもサイコンついてないので距離は僕の間隔です)超スロー。
ローテもまわってないし、さすがにこれじゃまずいよな。と前へ出る。
でも抑え目で引いてすぐに交代してもらうつもりで。
こんな遅い引きならすぐに誰か前へ出るだろと思っていたが、誰も前へ出てくれないので、ローテで回そうの合図を出す。
が、誰も前へ来ない。
むむむ!まずいなこれは!もう一組に完全に負けるな。これは!まずい!
しかし自分もずっとペースあげて前引くほどお人よしではないので、だれか変わってくれないかな~とペース落として左に寄ったりしたけど、誰も出てこず…・
後ろを見るとそれでも人数は減ってきてるみたいで5.6人くらいか?
東大ヒュッテあたりで心を決める。
たぶん後ろはローテしてくれないのではなく、もういっぱいいっぱいなのでは?と。
三本滝まではこのまま緩いペースで引いて、そこからはペースあげてくかと。
たぶんこの組のトップは取れそうだな。
三本滝で水もらって飲んで、ペースあげる。
って、ゴムシート引いてあるあたりで振り返ったら、だれもついてきてないじゃん!
まずい!まずいぞ!この展開は!誰か競ってくれないと自分はペースが落ちちゃうタイプなんだよ!
と思いながらもそのペースで走っていくと、後ろは完全に見えなくなった模様。
でもほかのクラスの抜いた人たちもいるので、正確にはわからないけど。
そこからはとにかく後ろに追いつかれないように、坂のきついところであげすぎないように、前から落ちてくる人を抜くのにイライラするけど。
ここからはもう見えないもう一組とのタイムバトル。
だけどやっぱ一人旅だと自分の安全パイなペースまで落ちてしまう。
仕方ないけどその実力しかない自分に腹が立った。
しかし右抜くよ!と言いながら抜くのはすごいストレスだ。
位ヶ原までもスレスレを強引に抜いたこともあったかもしれない。
位ヶ原過ぎてあと5キロだ。
集中しろ。
ペースは速いわけではないが、それほど垂れている感じはしない。
そのままゴールまで行けるぞ!あとはタイムだけだ!
残り1キロあたりだったか?抜けるところは右しかなく、右抜きますと言って突っ込んだところ、右に寄られてぶつかる!と思いフルブレーキで止まってしまう。
この時はマジかよ!くらいしか思わなかったが、最終的にこれはかなりの悔やむところになる。とこの時はまだ知らない。
フルブレーキで止まってしまった精神的ショックからかすぐに走りだすも、なぜか心拍がやたら苦しくて全く踏めない。
心臓がどきどきがすごくて全く踏めない。
最後も全くスパートできず。スパートしとけばよかったと後で後悔する。
グループトップではゴールできたけど、タイムは全く分からない。
ゴール後、すぐに河合さんが来てくれて話をする。
河合さんは力を出し切れなかったみたいだ。
その後、もう一組のふぁんたさんと話をする。
ふぁんたさん達は63分位でゴールしたらしい。
しかも最後の方まで数人で競っていたらしい。
まずいぞ!まずいぞ!これは!
と言っても自分のタイムはわからない。
携帯で速報を見ようとしたが、圏外のため繋がらず。
ふぁんたさんに何分ですか?と聞かれたが、64分かそのくらいじゃないかと思うと、適当なことを言ってしまった。
その時は64分位だと思っていた。
たぶん入賞はしているだろうけど、4.5位あたりかな?
と思いながら下山準備してくだる。
途中で電気屋さんが追い付いてきてくれて、話しながらくだったので下りはあっという間でした。
途中で携帯LINEがなったので、嫁からのタイム速報か?と。
一番うれしいのは「優勝したよ」って内容だが、その希望はないと思っていた。
もしかして「2位じゃん」とかさらに悪くて4位ジャンとか、5位ジャンとかの内容かと思った。
その内容を見たいのもあったし、水飲みたいのもあって三本滝による。
水飲みながら携帯見ると、嫁ではなくO石さんからだった。
その後すぐに嫁から電話がある
「1時間00分03秒で優勝だよ!」って電話だった。
マジかよ!優勝したのかよ!しかもなんじゃそのタイムは!自分が一番びっくりだよ!
横にいた電気屋さんもすごい喜んでくれた。
その笑顔は僕よりも素敵だった。と思えたのは僕のコンタクトが外れかかっていたせいかもしれない。
三本滝から会場までの下りは慎重に下った。
下りながら、乗鞍優勝だよ!やったよ!って胸が熱くなった。
でもまだ信じられなくて携帯でラップ一覧確認する。
下ると大会本部から電話が来た。
内容は表彰式に残ってもらいたいとのことと、賞状と表彰式の時の呼び名をひょうちゃんで良いのか?という内容だった。
ここでもまだホントか!?と思い大会本部前のリザルトを確認する。
やっぱほんとみたいだ。
まだ表彰式までは時間があるので、宿まで戻って着替えてから昼を食べる。
その後表彰式までは、自分知り合い少ないのでずっとふぁんたさんを捕まえてはなししてました。
こんな強豪ぞろいの中、優勝できたのは運が良かったのかもしれない。
あとはいつも一緒に練習してくれる梅トレメンバーの存在も大きい。
特にあずみののイベントに誘ってくれたしばさん、レース前も調子が悪くて自信がないという自分に「大丈夫、調子はいいよ」と励ましてくれ親方、とても協力的な家族には感謝しなければならない。
とても一人ではやってこれないことだから。
チャンピオンクラスの優勝は森本さんで、2位と0.3秒差だったとか。
しかも56分チョイだし。
信じられんタイムだ。
でも来年は年代別ではなく、ここで走ってみようと思います。
そしてぼこぼこにされて再来年は年代別に戻ってくると思います(笑)
レースにたらればはないけど、ゴール手前で止まらなければ、もしかしたらあのまま止まらず行けていたら、もしかしてもしかしたら60分切れていたのかも。
と思うとすごい悔しいです。
と言ったところでふじめん